マリアさまの模範

2018年8月1日

福島一基神父

聖母の被昇天にあたり、西千葉教会の皆様には心よりお祝いを申し上げます。わたしたちのお母さまであるマリアさまが天に上げられたこの日、イエスさまと教会のためにすべてをささげてくださったその生涯は、何よりもわたしたちの模範であることを思い起こしたいと思います。マリアさまの信仰からくる素直さ、愛に満ちた優しさ、希望に支えられた力強さを、西千葉教会の一人ひとりが実践していくことができますように。

さて今年の日本列島は例年にないほどの自然災害に見舞われています。地震や豪雨だけでなく、酷暑とも言える暑さの中、熱中症で倒れる方もたくさんおられます。連日ニュースでは、日中の外出を控え、ためらわずに冷房を使用するようにと呼びかけています。しかし外へ出ないわけにもいきません。

何よりも皆さんの無事を祈るばかりです。それにしてもこの自然の厳しさは、一体何を示しているのでしょうか。わたしたちは天の御父がこの世のすべてを創造し、また治めておられると信じています。それでもこの厳しさを目前にすると疑いが心に浮かんでしまいます。このような時にこそ、マリアさまの模範を思い起こすべきなのでしょうか。

まずはイエスさまの受胎のお告げを受けた時。今までの経験では対処できない時、「お言葉どおり、このみになりますように」(ルカ福音書1章38節)と、まず素直に周りの意見に耳を傾けることは大切でしょう。また厳しい状況にあるのは皆同じです。同じ身重のエリザベトを訪問した時のように(同1章39〜45節)、周りの人に声をかけ支え合う優しさも大切です。そして何よりも希望を失ってはなりません。

すべては神によって造られ神のもとに帰って行くという信仰のもと、どんな状況でも神のみ心のうちにあることに救いへの希望を持つことができるはずです。それはマリアの賛歌、マニフィカト(同1章47〜55節)で表されています。

信仰・愛・希望に溢れる聖母マリアさまとともに、わたしたちが苦難を乗り越え、豊かになることを願い、その恵みを祈ります。

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