新年度にあたって

2022年2月18日

福島一基神父

 今年もすでに一ヶ月が過ぎましたが、この調子であっという間に一年が過ぎ去っていくのでしょうか。わたしも西千葉教会に着任してすでに七年目を迎えようとしています。昨年は懸案だった旧幼稚園施設を新しい信徒会館・司祭館としての改修工事が終わり、若干ホッとしているところではあります。それでもこれから費用の一部の借入を返していかなければなりません。まだまだ気を緩めるわけにはいきません。

 また新型コロナウイルス感染症が発生してからこの春で三年目を迎えます。いまだ教会活動は感染症対策の制限下にあります。それでもこれまでの体験を生かしつつ、新たな活動方法を模索していかなくてはならない時期であると思います。一昨年前に菊地大司教様から出された「宣教司牧方針」をもう一度読み直しながら、できるかぎり教会活動を維持し、西千葉教会に集まる皆さんの信仰が深められ、豊かな実りをもたらすことができるように務めたいと思います。

 このような中でも今年は特に昨年よりフランシスコ教皇から呼びかけられている第16回通常シノドス(世界代表司教会議)のテーマ「ともに歩む教会のため─交わり、参加、そして宣教」を、西千葉教会の皆さんにも学びと実践をとおして参加していただきたいと思います。東京教区では担当の小西神父様がホームページの中で動画をあげて非常に優しく、また興味深く説明くださっています。教会とはどのようなものなのか、漠然と知っているようであまり考えていないことなのかもしれません。今現在集まることが難しい状況ですが、できればともに学べる場を用意したいと考えております。

 テーマにもあるように教会は「ともに歩む」人の集まり、共同体です。ラジオを聞いていたらこんなフレーズが聞こえてきました。「一人で行けば、早く着く。二人で行けば、遠くまで行ける。」聖書のことばではありませんが、キリストが示された救いの道は決して楽な道ではありません。また自力で歩み通せるものでもありません。何よりも早くたどり着けばいいというものでもありません。この歩みの中では助けや支えが必要ですし、またそれを必要としているのは信仰を持つすべての人に当てはまるでしょう。その中にはもちろん司教も司祭も含まれます。教会は神さまから呼び集められた人の集まりなので、本当に様々な人が属しています。その歩み方も様々です。自分のペースを乱されれば気分が悪くなりますが、自分勝手に歩んでいては教会ではなくなってしまいます。

 そこで今年は「一緒にやりましょう」を合言葉にしたいと思います。たとえ一人でできることであっても、一人でも多くの人が参加し体験できる活動こそ、教会の活動ではないでしょうか。また自分はできないことであっても、気持ちを分かち合うことはできるはずです。復活されたイエスさまはいつも皆さんとともにあります。決して一人にはしません。皆さん「一緒にやりましょう」。

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