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あしがらさんを観て

プチ・フォワイエ

あしがらさんを観て
千里ニュータウン教会:永田 良子

 

 「 あしがらさん 」が心を閉ざしていた時は、奇妙な癖を持ち、偏屈そうに見えました。

 周りは冷たく、衛生的ではありません。一人の若者と交流できるようになると、彼の顔付きが変わってきます。青年に向かって「 あんただけは信じるよ 」と言う彼は別人のようです。青年が自分のことを、本当に思ってくれている事が、素直に感じられるようになったのでしょう。一人でも信じられるようになると、他の人も受け入れられるようになっていきます。

 20年も路上で生きてきた「 あしがらさん 」が、グループホームの施設から、デイサービスに通うようになりました。彼が元来もっていたユーモラスな面も出て、明るい人になっていきます。

 映画を観終わって、ほっとすると同時に考えさせられました。ホームレスの方達が、自立して生活されるようになるには、彼らに関わる人達の根気のいる説得が必要です。心を閉ざしている人に受け入れてもらえるよう、時間をかけて努力しなければなりません。

 日本では、ホームレスの方達自身が立ち直ろうとすれば、支援する社会的な制度があります。が、世界にはホームレスの子供達もいて、彼等には支援が得られないところもあり、胸が痛みます。

 「 枝の会 」の皆さんが、2年半前から炊き出しを行って、路上生活をしている方達と関わっておられることを知りました。みんなで担う「 信徒奉仕職 」を社会の中で果たされていることを感じます。

 福音書の「 善きサマリア人 」のように、苦しむ隣人の傍らに立ち止まってのボランティア活動。この活動を継続していかれますよう、願っています。私は昨年2月に大阪へ引っ越しましたので、何にもお手伝いはでき ませんが、千里ニュータウン教会の人達にこの活動のことを話したり、お祈りすることで、応援していきたく思っています。